雑記

 雇用契約書を店で管理されている。「みんな失くすから」と店長は言うが、そのために店舗保管用と本人控えを1枚ずつ用意したのではないか。契約書自体ろくに読まずにサインさせられたので、少し不信感がある。でもそれ以外は本当に優しくしてもらっている。本当に優しいだけなのか、とんでもない極悪人なのか、私にはそれを見抜くだけの力はない。仕事はいつも失敗ばかりだ。それでも自分がこうして社会に一歩踏み出せたことを、自信にしたい。

 

 夜の盛岡駅前を歩いていたら泣きそうになった。人波が怖かった。地方都市というのがビョーキの人間には一番危険だ。これくらい何てことないはずなのに、どうして上手く歩けないのだろうと思った。

 

 最近、言葉が出てこない。漢字も書けなくなった。言い間違いも増えた。この前「押入れ」が出てこなくて「引き出しでもなくて箪笥でもなくて……ドラえもんが寝てるところ!」で押し切った。「真似」と言いたいのに「前髪」と言っていた。数年間他人との交流を断っていたから?先日は、下りの階段前で今自分が何をしていて、どこを目指しているのか分からなくなって立ち止まってしまった。幸い周囲に人がいなかったからよかったが、いつか雑踏事故を引き起こすかもしれない。

 

 雪が降ると嬉しい。冬はすぐ暗くなるし、寒いし、一番嫌いな季節だったが、大人になってから本当は冬を愛していたことを知った。雪が降ると夜がとても明るくなる。吐く息が白くなるのも、鼻がツーンとなるのも、髪の毛が凍りつくのも、大切だ。子供の頃一人で雪だるまを作ったり、お母さんとかまくらを作ったり、雪かきをしていたお母さんが歩いて迎えに来てくれたこと、姉がバス停で素手の私に手袋を貸してくれたことなどを思い出す。雪のない冬は冬とは思えないから、きっと私はどんなにお金持ちになっても雪の降る街に住んでしまうのだろう。

 

 最近、石鹸にハマってしまった。自分で手作りしたり、高級品を買い集めるわけではなく、ドラッグストア等で安価で買えるものを色々買って試すのが好きだ。もともと体と顔は石鹸で洗っていたが、石鹸のストックが増えてきたので頭髪も石鹸で洗い始めた。最近ハマり始めたばかりなのに、匂いのする石鹸に飽きてきて、やっぱりシャボン玉石けんが一番だなとうっすら気づいてきた。でも、台湾の石鹸は一度使ってみたい。高いけれど。

 

 映像の世紀バタフライエフェクトのナチハンターの回を見た。歴史を勉強しなければと思いながらもう何年経っただろう。それはともかく、3人のナチハンターの執念と勇気に思わず涙が溢れてしまった。ドイツにも戦後の元ナチ党員の追及を快く思わない人や、ユダヤ人の経験してきたことを嘘だと叫ぶ人がいると知って衝撃だった。それでも、現在のドイツは政府と国民があの大量殺戮への責任を負っている。日本は敗戦からきちんとけじめをつけることなく、今日まで存続している。ドイツ人がヒトラーヒムラーアイヒマンの子孫であるのと同様に、日本人は天皇の子孫だ。戦中の他国への加害行為を反省することなく、事実上の戦犯を象徴として崇めているイカれた国、それが日本?

 

 ミシェル・ウエルベックの『セロトニン』を読んだ。50Centはうつを贅沢病だと言う。専門家に言わせればそれは間違いなのだろうし、私も違うと言いたいが、ウエルベック作品の主人公は確かに「贅沢」だ。

 

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